クリスマスに寄せる希望的独白

Aクリスマスの朝/バトーの場合




もしも
トグサがすごく寒がりで
とくに雪なんか大の苦手だったとしたら。

たとえば
朝、窓を開けたら
外は雪
嫌がるトグサに服を着せ
「散歩に行くぞ」
と手を引いて

震えるトグサは足取りも
寒さのあまりおぼつかず
滑って何度か転ぶだろう
みるみる雪にまみれる
おれの可愛い子犬

トグサの頬が冷え切って
おれもさすがに気の毒になり
そっと体温を上げて
うしろから抱き締めてやったら
「だんな、あったかいよ」
とか可愛いことをきっと言うから

頬を寄せ
耳に甘く囁く
「Merry Christmas!」

まわりは一面雪景色
今日は期待のホワイトクリスマス。





 

 こちらはバトーの希望的呟きです。トグサが知ったら「あのなあ・・・」と呆れることでしょう(^^;)
 バトーさんもとち狂ってます(笑)。いやほんとすいません・・・!


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